2005年11月06日

金管バンド引率

うちの学校は金管バンド部の練習にとても力を入れている。

てか、うまい。

初めてこの学校に来て演奏きいたときは「これが小学生の演奏か!?」
と度肝を抜かれたのを覚えている。




そして今日は、その金管バンドの東海大会だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
県大会を勝ち抜いたうちのバンドは、
ここ数日は放課後はもちろん、休日返上、
講師の先生も外部から呼んで練習を重ねてきた。



一応、副顧問として名前が入っていて、
しかも一人暮らしで、
さらには学校に自宅が近い俺はもちろん休日練習のたびに借り出され、
準備やら戸締りやらビデオ撮影やら手伝うことになった。



ただでさえ忙しいのに休日も無しとはちと辛い・・・

でも、練習を見に行くのは嫌な気はしなかったし、むしろ楽しかった。
顧問の先生に「明日、来てもらっていいかな?」と聞かれれば
よろこんで「行きます!」と答えた。

それは、全国出場に向けて練習をしている子どもたちの姿に心をうたれた、というのもあるだろうけど、
何よりも、数年前、畑は違えどコンクールを目指していた自分の姿を重ねていたからかもしれない。



実際、側で練習を見ていると、彼らがどんどん上達していくのが分かった。
特にこの2週間ほどは見違えるようだった。

休日の練習では保護者も来て、バンド部をバックアップしていた。

みんながみんな、一丸となって大会を目指している・・・


いいねぇ〜

みんな、がんばって!!!










と、他人事のように言っていられなくなったのは一週間前。

それは顧問の先生より告げられた。





「先生、この曲振れない?」


振るというのは、当然指揮のことだ。
この曲ってのは、当然コンクールを目指して練習を重ねている正にこの曲だ。
そして先生といわれているのは俺だ。




俺にコンクールの金管合奏曲の指揮を振れと!?

『無理です』


「いや、自分も指揮じゃなく外の立場から聞いてみたいし、第一、先生もうこの曲覚えたでしょ?」



確かに練習で何度となくこの曲は聴いてる。
この学校でこの曲を聴いてる数は、顧問に次いで多いのは間違いないかもしれない。



「今度の木曜あたり頼むわ」



決まってしまった・・・・・・




その日から、俺の血のにじむような特訓が始ま・・・・・・るはずだった。





もう、性格ですね。
俺の思考回路は既に「前日猛特訓かな」と・・・






この選択が、自分を窮地に追い込むとも知らずに








火曜日、バンド部は体育館で練習中。
俺は職員室で教材研究中。


と、顧問の先生に電話が。
体育館にはインターホンがないため、

教頭「先生、体育館へいって呼んできて」

と俺に指令が下される。



体育館に行って顧問に電話が来た旨を伝えた時である。


顧問「電話?そうか。じゃあ振っといて」








・・・・・


今、何と?






顧問「私はちょっと電話しに行ってくるので、今から○○先生が振ってくれま〜す。」



部員「イェ〜〜ィ!!」







イェ〜〜ィじゃねぇ!!!


拍手までおこってしまった・・・



もう後戻りできない・・・





このあとの惨状は書くに忍びない。

俺の指揮に合わせることができた子どもたちがすげぇ






その晩、CDを聴きながら指揮の猛特訓をしたのは言うまでもない・・・




その後、木曜日の祝日練習で振り、どういうわけか昨日の前日練習でも振ってしまった。


大分マシにはなっただろうか・・・と思う。俺の指揮。








そんなわけで、このコンクール、ただならぬ思い入れが自分の中にも出来てしまった。

引率職員にも加えてもらい、
いざ決戦の地、三重へ前日強襲!!




前日の写真の場所、某神宮への参拝も済ませ、今日泊まるホテルへ。






ホテルに着くなり子どもたちから「すげぇ〜」「でけぇ〜」「ここに泊まるの〜?」等の歓声が・・・

大丈夫か・・・嫌な予感が・・・




「先生〜、鍵が開きません」


あ〜、オートロックの鍵って開けるのにコツがいるからな〜


「先生〜、鍵中に入れたまま・・・」


だからオートロックだっての!!





まあそんなこんなで夜の練習も済ませ1日目、無事に終了・・・










・・・無事か?

すでにグロッキーな俺がいる・・・










2日目、6時起床、朝食後ちょっと練習。

早々にチェックアウトしていざ会場へ・・・



・・・雨だ


う〜む、今年はスーパー晴れ男の俺の力を持ってしても雨とは・・・・
楽器の搬入が辛いじゃないか




雨に打たれて決死の思いで楽器を会場に搬入。




こういう器楽演奏の大きな大会に来たのは初めてだ。
会場のでかさに圧倒される。


あっちに移動、こっちに移動を繰り返し、出番はすぐにやってきた。
楽器準備の関係で、演奏は子どもらの目の前、すぐ近くで聞くことが出来た。




この1回の演奏のために、練習を重ねてきたんだよな。



なんてことを考えると、最近すっかり涙腺が緩んでしまった俺は泣きそうだ。
しかも、この大舞台で堂々と演奏する子どもらの姿を見てたら、ほんともう、感動して泣きそうだ。


これまでの集大成、本当に素晴らしい演奏だった。





閉会式まで残れず、途中でバスに乗って帰路に着く。

帰りのバスの中で、我々職員は結果を知った。
残念ながら、全国へは行けず・・・


子どもたちには学校についてから話すことに。


そりゃそうだ。
泣きながらバスに乗って帰ることになるかもしれない。

数年前にそんな現場にいた気もするが・・・・・




学校到着。

解散の会。

結果発表。


6年生には泣いてる子もいた。
最高学年になって、中心となって部を引っ張ってきた彼ら。
一番上達したのも間違いなく6年生たちだ。


「がんばったな」
そう声をかけることしか出来なかった。
数年前の自分たちの姿と少しだけだぶって見えた。






楽しい2日間だった。
いろんな音楽に触れることが出来たし、久々の遠くへ行っての泊まりだったし。
いい経験が出来たと思う。



まあ、ひとまずはゆっくり休んで、旅の疲れを癒しますか。






嘘だよ、明日から通常勤務だよ

posted by MudRock at 23:00 | Comment(1) | TrackBack(0) | 出張は旅行じゃない
この記事へのコメント
がんばったけど勝てなかった。
勝てなかったけど充実していた。
…という体験ができて、子どもたち良かったね!
Posted by 通りがかりのよその保護者 at 2005年11月07日 10:46
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